「配線コードをまとめるフックでしょ?」と思われがちなコードフック。
実はこの小さなアイテム、工夫次第でメイクスペースやキッチン、デスク周りまで、家じゅうの“ちょっと困った”を解決してくれる優秀グッズなんです。
しかも、100円ショップには粘着タイプ、はさむタイプ、リング状になったタイプなど、さまざまなコードフックが並んでいます。
この記事では、そんな100均コードフックの基本から、コード以外への使い方、賃貸でも安心な貼り方のコツまで、初心者の方にも分かりやすくまとめました。
「家の中を少しスッキリさせたい」「収納グッズは増やしたくないけれどゴチャつきを何とかしたい」という方にぴったりの内容です。
気になるところから読み進めて、マネしやすいアイデアを見つけてみてくださいね。
目次
こんなに使えるの?コードフックが人気急上昇している理由

まずは、なぜコードフックがここまで人気になっているのか、その理由を整理してみましょう。
100均売り場で目立つ場所に並び、売り切れていることもあるコードフックには、きちんと選ばれている理由があります。
種類の豊富さが魅力!100均でそろうコードフックの特徴
100円ショップのコードフック売り場を見てみると、想像以上にバリエーションが豊富です。例えば、次のようなタイプがあります。
- コードを「はさむ」クリップ型のコードフック
- コードを「ひっかける」フック型のコードフック
- 円形・四角形など台座部分がしっかりした粘着タイプ
- ケーブルを複数本まとめられるマルチホルダータイプ
いずれも多くは裏面に両面テープや粘着シートが付いていて、好きな場所に貼るだけで使えるのが特徴です。
工具いらずで設置できるので、ドライバーや釘を使う収納が苦手な人でも気軽に取り入れられます。
また、100均のアイテムは定番品が多く、同じシリーズのフックを買い足しやすいのも嬉しいポイント。
「同じデザインでそろえたい」「足りなかったから追加したい」と思ったときも、比較的見つけやすいのがメリットです。
粘着・はさむ・リング型など用途別の使い分けポイント
コードフックには、用途に合わせて形状が工夫されています。何となく選ぶよりも、使い方を意識して選ぶと、失敗がぐっと減ります。
- 粘着台座+フック型:軽いコードや小物を「ひっかけたい」ときに便利。
- クリップ型・はさむタイプ:スマホ充電ケーブルなどを一時固定したいときに活躍。
- リング状・丸穴つきタイプ:ケーブルを通して、落ちないようにしたいときに便利。
どのタイプにも共通しているのは、「耐荷重(たえかじゅう)」が決まっているということです。
商品パッケージに目安が表示されているので、「何キロまでOK」といった表記を必ず確認し、無理な重さをかけないようにしましょう。
あまりに重いものをかけてしまうと、落下や粘着シートの剥がれ、壁面の傷みにつながる可能性があります。
基本からおさらい!コードフックの上手な使い方
「とりあえず貼ってみたけれど、すぐに落ちてしまった」「見た目がポコポコしてしまって逆に気になる」…そんな経験はありませんか?
コードフックを上手に使うには、ちょっとしたコツを押さえることが大切です。
配線をまとめる時に意識したいポイント
コードフック本来の使い道である配線整理は、少し意識するだけで見た目が大きく変わります。
- コードは束ねすぎず、ゆるやかにまとめる
- フック同士をまっすぐなラインで並べると、見た目がスッキリ
- 床に直接コードがつかないように少し高めの位置に配置
- 電源タップ周りは、コードの余長部分もフックで軽く持ち上げる
電化製品によっては、コードをきつく巻きすぎると断線の原因になることがあります。
コードフックを使うときも、無理に折り曲げたり強く引っ張ったりせず、ゆとりを持たせることを意識してくださいね。
耐荷重の目安と、パーツごとの選び方
コードフックにはそれぞれ「耐荷重」の表示があります。
一般的な100均コードフックは、軽めのコードや小物向けに作られていることが多く、重いものをかける前提ではありません。
例えば、次のような使い方なら、耐荷重の目安を意識して選ぶと安心です。
- スマホの充電ケーブルや細めのUSBケーブルなど:軽量なので、一般的なコードフックで十分対応可能
- ドライヤーのコードや少し太めの電源ケーブル:フック部分が大きめで、しっかりした粘着台座のものを選ぶ
- 頻繁に抜き差しするコード:はさむタイプやリングタイプなど、動きに強い作りのものを選ぶ
「少し重いかも?」と感じるものをかけたいときは、複数のフックで重さを分散させるか、コードフックではなく別の壁面収納アイテムを検討するのも一つの方法です。
実は“コード以外”こそ本領発揮!暮らしが整う便利アイデア
コードフックの魅力は、「コード専用」と思われがちな見た目なのに、日常の細かなモノたちを上手に支えてくれるところ。
ここからは、コード以外に使えるアイデアを、シーン別にご紹介します。
メイクスペースで大活躍!細かな道具の“ちょい置き”に最適
メイクスペースには、ブラシやスパチュラ、ビューラー、ヘアクリップなど、細かな道具がたくさんあります。
これらを全部ポーチに入れてしまうと、使うたびに探す手間が増えてしまいますよね。
そこでおすすめなのが、ドレッサーのサイドや鏡のフレーム付近にコードフックを貼って、道具の定位置を作る方法です。
- 持ち手についた穴やくぼみにフックを引っかけて、ブラシを一列に並べる
- スパチュラや細めのツールは、小さめのフックにひっかけて「立てずに吊るす」収納に
- ヘアクリップやヘアゴムも、フックにまとめてかければ迷子防止に
「使うたびに決まった場所に戻す」習慣がつくと、メイクタイムが驚くほどスムーズになります。
見える場所に並べれば、お気に入りのアイテムが小さなインテリアのようになり、気分も上がりますよ。
キッチン・洗面所・デスク周りでの「貼るだけ収納」実例
コードフックは、家のあちこちで「ちょっと引っかけたい」を助けてくれます。ここでは、コード以外での具体的な使い方をいくつかご紹介します。
- キッチン
・よく使う軽量の計量スプーンを、棚の側面にかけてすぐ取れるように
・輪ゴムやクリップを小さなリングに通して、フックにまとめて収納
・レシピメモやタイマーのコードなど、ちょっとしたものの仮置きにも - 洗面所
・ヘアゴムや小さめのヘアブラシを、洗面台横の棚に引っかけ収納
・洗顔用のヘアバンドを、フックにかけて乾かしながら保管 - デスク周り
・充電ケーブルを、机の天板の裏側にフックで固定して垂れ下がり防止
・イヤホンや小さなポーチをひっかけて収納、机上のスペースを広く使えるように
どの場所でも共通しているのは、「床や天板にモノを置かない」工夫をすることで、掃除がしやすくなるという点です。
ちょっと浮かせておくだけで、ホコリのたまり方が変わってくるので、日々の家事もぐっとラクになります。
子ども部屋・玄関・クローゼットでも便利な応用術
コードフックは、小さな子どものいるご家庭や、玄関まわりの細かいモノの整理にも向いています。
重いものには不向きですが、軽いアイテムなら、フックで「ここに戻す場所」を作ってあげると、お片付け習慣にもつながります。
- 子ども部屋
・軽いキーホルダーや小さなおもちゃをフックにかけてディスプレイ
・お出かけ用のマスクケースや名札、園や学校の袋を、目線に合わせて配置 - 玄関
・エコバッグやレインコートのフード部分など、軽量なものを一時的にかける場所に
・印鑑ケースやカギをフックにかけておき、出かける前にサッと取れるように - クローゼット
・ベルトやスカーフを軽くひっかけて収納
・ネックレスやストールなど、軽いファッション小物の一時置きに
ただし、どの場合も重いバッグや厚手のコートなどをかけるのはNGです。
耐荷重を超えると落下の危険があるため、あくまで「軽い小物専用」として使うのがおすすめです。
コードフック×100均アイテムで叶う“完璧ドレッサー”作り
毎日使うメイクスペースが整っていると、朝の支度時間がぐっと短くなります。
ここでは、100均のコードフックと手持ちのアイテム、もしくはほかの100均グッズを組み合わせて「使いやすくて見た目もスッキリ」なドレッサーを作るイメージを紹介します。
メイクブラシ・スパチュラ・チップ類の定位置ができる
メイクブラシやスパチュラ、チップ類は、立てて収納すると取り出しやすい一方で、ホコリが気になることもあります。
コードフックを使えば、「吊るす収納」にすることで、ブラシ同士がぶつかりにくくなり、見た目もきれいです。
- 軽いブラシは持ち手の部分を、小さめのフックに引っかけて縦一列に
- スパチュラや眉ハサミなど細いツールは、小さなリングにまとめて、それをフックにかける
- よく使うアイテムだけを「見せる収納」、たまに使うものはポーチへ、と分けると整理しやすい
フックを貼る位置は、手を伸ばしたときにサッと届く高さにするのがポイントです。
座った状態で腕を伸ばし、無理のない位置を確認しながら仮置きすると、あとから「高すぎた」「低すぎた」という失敗を防げます。
フックの位置決めのコツと、美しく見せる配置テク
見た目も意識したい場合は、フックの位置をそろえるのがおすすめです。
定規やマスキングテープなどで軽く目印をつけ、水平に並ぶように貼ると、整った印象になります。
- フックを横一列に並べると、スッキリした印象に
- よく使うものは中央に、使用頻度が低いものは端に配置
- カラーが選べるコードフックなら、ドレッサーの色味に合わせてセレクト
「収納を増やしたのにゴチャついて見える」というケースは、フックの高さや色がバラバラなことが原因になっていることも多いです。
最初に少しだけ位置や色を考えてから貼ると、見た目にも満足できるスペースになりますよ。
初心者でも失敗しない!コードフックの貼り方と注意点
コードフックを長く使うためには、「貼る前のひと手間」がとても大切です。
また、賃貸のお部屋では、壁に跡を残さないように気をつけたいところですよね。ここでは、安心して使うためのポイントをまとめました。
長持ちさせるための“貼る前の下準備”
粘着タイプのフックは、貼る場所の状態によって密着度が大きく変わります。長持ちさせたい場合は、次のステップを意識してみてください。
- フックを貼りたい場所のホコリを、やわらかい布で軽くふき取る
- 皮脂や汚れが気になる場合は、乾いた布やアルコールシートなどでサッと拭き、完全に乾かす
- 台座部分の保護フィルムをはがし、空気が入らないようにゆっくり押し付ける
- 貼った直後は、すぐに重いものをかけず、しばらく時間をおいてから使用する
商品によっては、「貼り付け後、◯時間ほど置いてから使用してください」と注意書きがあることもあります。
パッケージの説明を一度読んでから使うと、粘着面がしっかりなじみ、落ちにくくなります。
はがす時に壁を傷めないための工夫
粘着タイプのフックは便利な一方で、はがすときに壁紙を傷めないか心配になりますよね。
完全に跡が残らないとは言い切れませんが、負担を減らす工夫はできます。
- いきなり強く引っ張らず、台座部分を少しずつ浮かせるようにゆっくりはがす
- 粘着面が固くて取れにくい場合は、ドライヤーの温風を遠目から当てて、粘着をやわらかくしてからはがす
- 壁紙がとても薄い・弱そうな場合は、直接貼るのではなく、マスキングテープや専用の補助シートを下に貼ってからフックをつける
賃貸物件では、原状回復のルールが契約で決まっていることもあります。
心配なときは、目立たない場所で一度試してみるか、粘着力が弱めのもの・「はがせる」タイプのアイテムを中心に選ぶと安心です。
湿気・温度による粘着低下の対策
洗面所やキッチンなど、水まわりはどうしても湿気が高くなりがちです。
湿気や温度変化は粘着力に影響しやすいので、次の点を意識してみてください。
- 水が直接かかる場所は避ける(シャワーの水はねが届く位置など)
- 蒸気が多い場所では、軽いものだけをかけるようにする
- エアコンの風が直接当たる位置や、極端に熱くなる場所は避ける
「ここに貼りたいけれど、環境的にちょっと不安」という場合は、無理にコードフックを使わず、吸盤タイプやマグネットタイプなど、別の方法も検討してみてくださいね。
100均コードフックをもっと活用!あると便利な関連アイテム
コードフック単体でも十分便利ですが、同じく100均で手に入るアイテムと組み合わせることで、使い勝手がさらにアップします。
ケーブルクリップ・結束バンドとの相性◎
デスク周りやテレビ裏など、コードが多く集まる場所では、コードフックに加えて次のようなアイテムも活躍します。
- 面ファスナー(マジックテープ)付きのケーブルタイ
- 繰り返し使えるタイプの結束バンド
- クリップ状のケーブルホルダー
これらでコード同士を軽くまとめ、コードフックで壁や家具に固定すると、見た目もかなりスッキリします。
ただし、まとめるときはコードを強く折り曲げたり、締め付けすぎたりしないように注意しましょう。
壁を守りたい人におすすめの「貼ってはがせる」補助シート
賃貸のお部屋や、壁紙をできるだけ傷めたくない場合は、マスキングテープや専用の補助シートを貼ってから、その上にコードフックをつける方法もあります。
- まず、壁にマスキングテープや薄いシートを貼る
- その上にコードフックの粘着面を貼り付ける
- はがしたいときは、シートごとゆっくり取り外す
この方法なら、直接壁紙に粘着面が触れないため、はがすときの負担を減らしやすくなります。
ただし、シートの種類や壁紙の状態によっては、まったく跡が残らないと断言はできないので、必ず目立たない場所で試してから本格的に使うと安心です。
シーン別おすすめ!コードフック活用アイデアまとめ
最後に、これまでの内容をシーン別にぎゅっとまとめます。
「まずはどこから試そう?」という方は、気になる場所から一つだけ挑戦してみてくださいね。
メイク周りで役立つ収納テク
- ブラシやスパチュラをフックに吊るして、使いやすく衛生的に
- ヘアゴムやヘアクリップをフックにまとめて、紛失防止&時短に
- よく使うアイテムだけを「見せる収納」にして、お気に入りのスペースづくり
キッチン・洗面所・デスクでの快適アイデア
- キッチン:計量スプーン・輪ゴム・キッチンクリップなどをフックで一箇所に
- 洗面所:ヘアバンドや軽いブラシを吊るして、乾かしながら収納
- デスク:充電ケーブルやイヤホンの定位置を作り、机上のゴチャつきを解消
玄関やクローゼットでのちょい掛け活用法
- 玄関:エコバッグやマスクケース、印鑑ケースなど軽いものの仮置きに
- クローゼット:ベルトやスカーフ、ネックレスなど小物をひっかけ収納
- 子ども部屋:名札やキーホルダーなど、軽いアイテムの「戻す場所」を作る
どのシーンでも、「重いものはかけない」「耐荷重を守る」「貼る場所の素材に注意する」という基本を守れば、コードフックはとても頼もしい味方になってくれます。
まとめ:小さなフックが暮らしを変える。100均コードフックで快適な毎日を
100均のコードフックは、コードをまとめるだけでなく、メイク道具やキッチン小物、文房具やアクセサリーなど、さまざまな「ちょっとしたもの」の居場所づくりに役立ちます。
難しいテクニックや高価な収納グッズがなくても、「ここに引っかけられたら便利かも」という感覚で試してみるだけで、暮らしの使い勝手は少しずつ変わっていきます。
まずは、毎日よく使う場所や、散らかりやすいスペースから、ひとつだけコードフックを取り入れてみてください。
小さなフックひとつが、片付けのストレスを軽くし、家事の負担をさりげなく減らしてくれますように。
あなたの暮らしに合った使い方を見つけるヒントになればうれしいです。
