小林製薬の「ケアノキュア」は、「黒ずんだ毛穴まわりなどの炎症を鎮める」と公式サイトで紹介されています。しかし、気になるのは次の2点です。

  • 鼻の毛穴や黒ずみにも使えるのか
  • そもそも顔に塗ってもいいのか

この記事では、小林製薬の公式情報や医薬品データを元に、ケアノキュアの正しい使い方や効果の範囲について詳しく解説します。

ケアノキュアは顔や鼻にも使用可能

まず、顔に塗っても安全かどうかを確認しましょう。

小林製薬の製品Q&Aによると、以下のように記載されています。

Q.顔に使ってよいですか?
A.顔に使用できない成分は配合しておりません。顔剃りなどで毛穴周りの炎症症状が顔に表れている場合、その部分にご使用いただくことができます。ただし、目に入らないようにご注意ください。万一、目に入った場合には、すぐに水またはぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。

引用元:ケアノキュア 製品Q&A|小林製薬

このように、目の周りを避ければ、顔や鼻にも使用できることがわかります。

鼻の毛穴黒ずみにも効果がある?

次に、「鼻の毛穴の黒ずみ」に対して効果があるかを見ていきましょう。

ケアノキュアの効能・効果は以下の通りです。

湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、おむつかぶれ

このことからもわかる通り、ケアノキュアはあくまで「炎症を鎮めるための医薬品(第2類医薬品)」です。

小林製薬の製品ページでは「黒ずんだ毛穴まわり」という表現がありますが、これはカミソリや毛抜きなどによるムダ毛処理後の炎症や色素沈着を指している可能性が高いです。

炎症が原因なら効果あり

たとえば、顔そりや毛抜きなどで毛穴のまわりに炎症が起きた場合、その炎症を抑えることで、黒ずみが改善することはあります。

皮脂や角栓による黒ずみには効果なし

一方で、多くの人が気にする「鼻の黒ずみ」は、皮脂や角質が毛穴につまって酸化することで黒く見える「角栓汚れ」が主な原因です。

このような黒ずみは、ケアノキュアのような炎症を抑える薬では根本的な改善は期待できません。

つまり、黒ずみの原因が炎症なら効果あり、皮脂詰まりが原因なら効果なしというのが適切な判断です。

黒ずみが気になるならピーリングや洗顔を

皮脂や角質による黒ずみには、以下のようなケアが有効です。

  • 酵素洗顔
  • ピーリングジェル
  • 毛穴クレンジングパック

例えば「ナノポロン」などのピーリングジェルには、こんにゃく由来成分「グルコマンナン」が配合されており、毛穴に入り込んで優しく角質汚れを落とすとされています(※化粧品のため効果には個人差があります)。

ナノポロン

まとめ:ケアノキュアが効く毛穴の黒ずみとは?

ケアノキュアは顔や鼻にも使える医薬品ですが、効果があるのは「炎症による黒ずみ」です。

皮脂や角栓が原因の黒ずみに対しては、専用の洗顔やクレンジングでのケアが必要です。どちらの原因かを見極めて、適切なケアを選ぶことが大切です。


※この記事は小林製薬の公式情報およびPMDA医薬品データベースを参考に構成しています。